2015年も白馬村から新年おめでとうございます。

 

昨年11月末に地震がありましたが、幸い当宿泊施設では影響はなく、昨年に続き沢山の外国からのお客様に来ていただいております。被害に遭われた方も仮設住宅へ入居されたとのこと。例年以上の豪雪の中、ほっと安心です。京都の二軒目の施設も軌道に乗りはじめました。

 

安倍政権が「観光立国」を掲げているのは、嬉しい限りです。

経験のない若者よりも、50代からの起業こそ望ましいと、ご自身もライフネット生命を59歳で創業した出口治明さんは、「ある試算によれば、フランス並みの割合で外国人観光客が日本を訪れて１週間滞在すれば、人口300万人程度の大消費都市が新しく誕生したのと同じ経済効果が生まれる。この人口は学校も社会保障も必要ない、ただお金をおとしてくれるだけの人たち」という趣旨のことを書いておられます。同感です。

 

昨年の大きな発見は、日本に高倉健さんのように素敵な人がいたということです。亡くなられてから、任侠映画も含め、沢山の出演作品を鑑賞しました。「鉄道員（ぽっぽや）」には、こんなくだりがあります。ＪＲ北海道のキャリアになった同僚の息子は、健さん演じる廃線が決まった路線の駅長の天下り先確保に奔走する電話をしてきます。駅長は「お前も幹部のひとりだろう。俺のことよりもっと大事なことが山ほどあるはずだ」と叱り、「こんなことで鉄道電話を使うな。切るぞ」

 

男女を問わず日本人が健さんを鑑として行動していれば、日本は「若者のなりたい職業第一位は公務員」という国になっていないはずです。「戦争で負けた日本をD51で復興させる」というのがぽっぽや世代の志なら、これからの日本は観光でも外貨を稼ぐ時代に。折しも外国人観光客による消費が昨年2兆円を超えたとのニュース。フランス並みの観光立国へ。フランス以上の美食の国ですから、不可能ではないはずです。

 

2015年が皆様にとって良い年でありますように。

平成２７年１月３日

清井　美紀恵